ぶっちー(@butti15)です。
先日、iPhoneのモバイルSuicaでJR東日本の新幹線に乗車しましたが、今月も東北新幹線に乗る機会ができました。
行き先は、青森県の八戸駅。
八戸に行くとなると全車指定席の「はやぶさ」しか基本的に走ってないので、料金がめちゃくちゃ高いんですよね。
普通車指定席の片道料金が16,290円、グリーン車が19,880円。
モバイルSuica特急券を使っても普通車が14,400円、グリーン車が18,510円。
乗車13日前までに購入すると25%引きになる「お先にトクだ値」を使うと、通常期で12,210円とかなり安くなりますが、普通車指定席しかない上に席数が限られているので、僕が利用する日は満席でした(^_^;)
それならば!と思い、今回はJR東日本の株主優待券を使ってみることにしました。
JR東日本の株主優待券は1枚使うことに運賃・特急券等が2割引になり、同時に2枚まで利用可能です。
新幹線回数券や「お先にトクだ値」の設定除外期間があるGWや年末年始にも使うことができ、利用シーンによってはかなり安く利用することができます!
JR東日本株主優待券の使い方や、お得になる利用方法を徹底解説しますね!
目次
JR東日本株主優待券の入手方法 -チケットショップやヤフオクで入手するのが一般的!
モバイルSuica特急券や「えきねっとトクだ値」と異なり、まずはJR東日本の株主優待券を手に入れないといけません。
ちょっとひと手間かかりますね。
JR東日本の株主優待を受けるには、毎年3月31日時点の株主名簿に100株以上の保有が記載されている必要があります。
2018/10/26(金)現在の株価が9,527円なので、100株手に入れるには約95万円以上必要(^_^;)
これはあまり一般的ではありませんね(笑)
一般的な入手方法はチケットショップやヤフオクでバラ売りの株主優待券を購入する方法です。
首都圏のチケットショップでは1枚2,000円〜2,300円が相場のようです。
2018年10月に新橋界隈のチケットショップで購入しましたが、1枚2,150円で売られていました。
2枚で4,300円。
2枚使うことによって運賃特急券等が4割引になりますが、割引額が株主優待券の購入金額以上でないとお得になりません。
このからくりは後ほど説明しますね。
JR東日本株主優待券の特徴・使い方のルール
JR東日本の株主優待券の表面。
表面には有効期限と記入欄があり、きっぷ購入時に利用区間などを記載する必要があります。
裏面には使い方と注意事項が書かれてます。
JR東日本株主優待券の特徴と裏面に書かれている注意事項をまとめてみます。
有効期限と利用期間
JR東日本の株主優待券には有効期間があり、発券年の6月1日から翌5月31日まで利用可能です。
5月31日までにみどりの窓口できっぷを購入すればいいので、1ヶ月後に指定席が買える6月30日が実質的な利用期限です。
5月中旬頃にチケットショップに行くと有効期間が異なる優待券が出回っているので注意。
利用日には制限はなく、GWやお盆・年末年始でも利用可能です!
優待券1枚で2割引・一度の乗車で2枚まで利用可能!
JR東日本の株主優待券は1枚につき運賃等が2割引きになります。
一度の乗車で2枚まで利用可能なので、2枚利用時は4割引きになります。
ただし、利用方法に一部制限があるので後ほど説明しますね。
JR東日本株主優待券が使える範囲・割引できる料金など
JR東日本の株主優待券は、当たり前ですがJR東日本管内のみでしか使えません。
しなの鉄道や青い森鉄道などの第三セクターは利用不可。
東北新幹線なら新青森駅まで、北陸新幹線は上越妙高駅まで利用可能。
株主優待券だけでは新函館北斗や金沢には行くことができず、新青森や上越妙高駅から別のきっぷを別途購入する必要があるので割高になります。
当社営業路線とJR他社路線をまたがって乗車する場合は、当社の割引区間とJR他社区間を別々に発売することになります。なお、この場合、割引券を利用したことにより、むしろ割高になる場合もあります。
※北陸新幹線をご利用の場合、上越妙高を通過する列車でも、東京~上越妙高間が割引の対象になります。
(株主優待割引券:JR東日本より引用)
利用方法にも一部制限があり、乗車券と同時に特急券を購入することによって特急券も割引になりますが、割引できる特急券は1列車のみ!!
例えば東京駅から東北新幹線「はやぶさ」に乗って新青森まで行き、新青森から「つがる」に乗って弘前に行く場合。
乗車券は弘前駅まで4割引になりますが、特急券は「はやぶさ」「つがる」のどちらかが4割引になるので注意!!
ただ、割引できる特急券は選択可能。
この場合は「はやぶさ」の指定席料金(7,200円)を株主優待券で割引にし、「つがる」は乗継割引(半額)を選択するのがお得ですね。
↑の公式サイトに詳しい記述がありますが、他の割引との重複適用はできませんとの記載があります。
他の割引との重複適用はいたしません。
※他の割引とは、往復、学生、団体、乗継、身体障害者、大人の休日倶楽部などの割引をいいます。
乗車券は片道料金のみ利用可能で・往復割引(片道601km以上の区間でそれぞれ1割引)は利用不可。
学割や団体割引なども適用されず、乗継割引との重複適用もできません。
この場合の乗継割引の重複適用とは、「はやぶさ」の指定席料金を無割引し、「つがる」の特急料金を株主優待券を使って割引する場合。
この場合のつがるの特急料金は乗継割引(半額)を適用するか、株主優待券を使って4割引にするかいずれかの選択となります。
乗継割引(半額)に株主優待券の4割引を重複適用できない!という意味です。
まぁひと区間で2列車以上の特急を使う場合は、みどりの窓口の方がいちばん高い特急料金を割引してくれるのであまり気にする必要はないと思います。
JR東日本の株主優待券を使える場所は「JR東日本」のみどりの窓口のみ!
JR東日本の株主優待券を使うには、「JR東日本」のみどりの窓口に行く必要があります。
JR東日本系列の旅行会社「びゅうプラザ」でも利用可能。
東京駅や品川駅にある「JR東海」のみどりの窓口や、金沢駅などの「JR西日本」のみどりの窓口では利用不可なので注意が必要です。
JR東日本のみどりの窓口で係員の方に「株主優待券を使いたい」と伝えるとスムーズです。
株主優待券に乗車区間を記入するように言われるので、乗車券の区間と特急券の区間を記入。
今回は八戸から東京まで新幹線のグリーン車に乗るので、
料金:八戸〜東京
と記入。
あとは、「幹特グ」を○で囲んで係員に渡せばOK。
希望日時と乗車列車の希望を係員に伝えれば発券してくれます。
無事に発券できました。
八戸〜東京のグリーン車料金合計19,880円から4割引ではなく、正確には八戸〜東京都内の乗車券9,610円・特急券7,200円-520円(グリーン車利用)・グリーン料金4,110円それぞれ4割引した金額(各々10円未満切捨)を合算した金額となります。
株主優待券を使うことによって11,910円で買うことができました。
チケットショップで株主優待券を2枚4,300円で購入したので、合計16,210円。
定価より3,670円もお得!
片道だと3,670円安くなりますが、往復だと5,400円安くなります。
株主優待券だと往復割引(片道601km以上の乗車券がそれぞれ1割引)が適用不可になるので、その分割引率が小さくなりますね。
株主優待券を使うとどれくらいお得になる!?主要区間で比較!株主優待券はグリーン車で使うべし!
JR東日本の株主優待券を2枚で4,300円で入手できた場合、どれくらいお得になるか比較してみます。
表の指定席料金は通常期に乗車した場合で、閑散期は200円引き・繁忙期は200円増しとなります。
(秋田・山形はそれぞれ340円引き・340円増し)
グリーン車の場合は通年同額です。
また、仙台〜新青森間は「はやぶさ」に乗車した場合で、「やまびこ」や「はやて」に乗車する場合は若干安くなります。
東京から | 指定席料金 | 株主優待後 | おトク額 | 最安値 (参考) | グリーン車料金 | 株主優待後 | おトク額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
仙台 | 11,200 | 11,010 | ▲190 | 7,070 | 14,790 | 13,160 | ▲1,630 |
盛岡 | 14,740 | 13,140 | ▲1,600 | 9,240 | 18,330 | 15,290 | ▲3,040 |
八戸 | 16290 | 14060 | ▲2,230 | 12,210 | 19,880 | 17,470 | ▲3,670 |
新青森 | 17,350 | 14,710 | ▲2,640 | 13,010 | 21,970 | 17,470 | ▲4,500 |
秋田 | 17,800 | 14,970 | ▲2,830 | 11,770 | 21,020 | 16,890 | ▲4130 |
新潟 | 10,570 | 10,640 | +70 | 6,860 | 14,160 | 12,780 | ▲1,380 |
山形 | 11,340 | 11,100 | ▲240 | 7,930 | 14,560 | 13,020 | ▲1,540 |
株主優待後の値引き額合計はおおよその値です。
手計算で入力したので正確ではない可能性大です。参考程度にしてください。
表の最安値は「お先にトクだ値」を利用した場合の最安料金です。
新潟や仙台・山形だと、株主優待券の入手金額によってはむしろ損になる可能性がありますね。
新潟は確実に損します。在来線の新宿〜松本なども同様です。
普通車の場合は盛岡以北の区間・グリーン車利用の場合はどの区間もお得になりますね!
特にグリーン車利用の場合は非常にお得になります。
東北新幹線の盛岡〜新青森や秋田など、「お先にトクだ値」のグリーン車が発売されていない区間では株主優待券が威力を発揮します。
まとめ
最後に、JR東日本株主優待券の利用方法・お得な区間をまとめておきますね。
- 株主優待券1枚で2割引・同時に2枚まで利用可能(最大4割引)
- GWやお盆・年末年始も利用可能!
- 割引できる特急列車は1列車のみ・往復割引や学割などの各種割引の重複適用不可
- 株主優待でお得になるのは東京〜盛岡以北から!特にグリーン車の値引率が高い!
JR東日本の株主優待券が非常にお得になる場面として、
・回数券や各種割引サービスが利用不可なGWやお盆・年末年始の期間
・新幹線グリーン車に乗る場合
・乗車直前にきっぷを購入する場合
が挙げられます。
普通車指定席は「お先にトクだ値」などの各種割引サービスの方が安いですが、席数が限られているので売切れや乗車直前の場合は株主優待券が威力を発揮しますね。
区間によっては非常にお得になるJR東日本の株主優待券。
機会があればぜひ使ってみてください!
では、今回はこの辺で。